「骨ひとかけらでも」 手がかり探す家族、支える人たち

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中山直樹
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 東日本大震災では、いまも2500人以上の行方がわからず、遺体が見つかったが身元がわからない人も岩手、宮城両県で計54人にのぼる。骨のひとかけらでも、戻ってきてほしい――。大切な人を捜し、それを支える人たちの営みは、これからも続く。

【震災特集】会いたい、会わせたい

東日本大震災から10年。行方不明者はなお2500人を超え、今も家族を捜す人たちがいる。遺体の身元捜査を続ける警察、身元が分かっているのに引き取り手がない遺骨……。「会いたい」「会わせたい」。人々の思いが交錯する

 献花の会場となった岩手県陸前高田市の市民文化会館。その別室に設けられた相談会場に11日朝、行方不明の妻を捜しているという男性(74)が訪れた。「身元不明の遺体の似顔絵が、私の妻に似ていると知人から聞いたので」

 黒いネクタイをしめた岩手県警科捜研の佐々木善敏さん(58)が、「7年前にも、きてくれた人だ」と思い出しながら、似顔絵が挟まれている分厚いファイルをめくる。データベースに登録されたDNA型の採取状況などを調べたが、妻と一致するものはなかった。「残念だけど、また来てみようかな」と話す男性を、佐々木さんはもどかしい思いとともに見送った。

 震災直後、佐々木さんは盛岡…

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