SNSで気づいた新種の植物 ムコジママンネングサ

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米山正寛
写真・図版
海に面した断崖に自生するムコジママンネングサ=伊東拓朗さん提供
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 葉が厚ぼったくて乾燥に強いベンケイソウ科植物のうち、マンネングサ属は世界に約500種あり、セダムという名でよく園芸店に出回っている。

 日本の仲間は約20種で、小笠原諸島東京都)にはムニンタイトゴメだけが知られていた。その情報を2018年にSNS上で検索していた伊東拓朗・東北大学助教(当時は日本学術振興会特別研究員)は、4月に花を咲かせた群落の写真を見つけてピンと来た。「これは新種じゃないの?」。ムニンタイトゴメの開花期は12~2月とされていたからだ。

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父島列島・父島の山に育つムニンタイトゴメ。ムコジママンネングサより小さくて、群生もしない=伊東拓朗さん提供

 その後、東京都レンジャーらの調査に同行して聟島(むこじま)列島の現地に行くと、山の尾根などに見られる父島列島のムニンタイトゴメと比べて、倍ほどの大きさの植物が海岸の断崖に群生していた。葉や鱗茎(りんけい)の形も異なり、DNAでも区別できると分かって、新種のムコジママンネングサとして昨年発表した(https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.450.2.4別ウインドウで開きます)。聟島列島に固有の植物は初めての報告だという。

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新種として発表されたムコジママンネングサ。花期は2~4月だ=伊東拓朗さん提供

 ここでは、かつて繁殖してい…

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