次亜塩素酸水の濃度、表示の6割以下 除菌スプレー3社

兼田徳幸
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 新型コロナウイルスの感染拡大で需要が高まった除菌スプレーに絡み、実際より高い濃度をうたった次亜塩素酸水を販売したなどとして、消費者庁は11日、景品表示法違反(優良誤認)で3社に再発防止策などを求める措置命令を出したと発表した。

 3社は、OTOGINO(オトギノ)(大分県日田市)▽マトフアー・ジヤパン(神戸市)▽遊笑(ゆうわ)(福井市)。

 発表によると、3社は次亜塩素酸水入りの除菌グッズを1千円前後で販売。消費者庁が濃度を測ったところ、容器やウェブサイトに表示していた濃度の4~60%程度しかなかった。また、それぞれ「99・9%瞬間除菌」「新型コロナウイルスを20秒で不活性化」などと容器に記し、瞬時に除菌効果があるかのような表示をしていたが、同庁は合理的な根拠がないと判断した。

 次亜塩素酸水はアルコールが品薄になった昨春注目され、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)がテーブルなどの物体に付着したウイルスに有効かどうか確かめる実験をした。新型コロナウイルスに対しては有効塩素濃度80ppm以上で表面をひたひたにぬらした場合に不活化できるとする結果をまとめている。今回、措置命令の対象になった3製品は50ppm~100ppmとうたっていたが、多いものでも30ppmしかなかった。(兼田徳幸)