クルマの部品供給網、なお残る隙 カイゼン「さらに」

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千葉卓朗 三浦惇平 神沢和敬
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 東日本大震災は自動車づくりのサプライチェーンを断ち切り、日本の基幹産業をとめた。部品の供給網は10年たって強くなり「見える化」も進んだが、隙はまだあった。

 自動車は1台あたり3万点ほどの部品からなり、1点でも欠けると組み立てられない。大震災では、自動車部品メーカーの500ほどの工場が被災し、トヨタ自動車も生産停止に追い込まれた。

 仕入れ先は、主要部品をつくる1次、その部品を手がける2次、3次、と多層構造だが、当時、トヨタが直接持っていた情報は1次取引先の分だけ。部品の供給網がその先のどこで寸断したのか、把握するまでに3週間かかった。

 反省したトヨタは、BCP(…

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