路面電車、廃車→里帰り 交流の場で迎える第2の人生

村野英一
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 かつて神奈川県小田原市内を走った路面電車を展示し、カフェのある多世代交流施設「箱根口ガレージ 報徳広場」が12日、同市南町2丁目にオープンする。地域住民が絆を強め、観光客も歓迎する場をめざす。

 展示されるのは「小田原市内線モハ202号」。小田原~箱根板橋間で運行し、1956年の廃線後は長崎市長崎電気軌道に譲渡された。一昨年廃車となり、市民団体がクラウドファンディングで資金を集めて小田原に里帰りさせた。コロナ禍のため、当面は車内を一般公開しない。

 報徳広場は、報徳二宮神社関連企業の報徳仕法が運営する。日中はカフェや生花店を営業。夜は会員制の「地域食堂」とし、大人も会食できる子ども食堂の形にして住民らが交流する。子どもが社会を学ぶ「こども経済教室」や料理教室も計画している。

 報徳二宮神社の草山明久宮司は「子どもは路面電車で楽しみながら地域を勉強できる。郷土愛を育む場にしていきたい」と語る。問い合わせは報徳広場(0465・23・2881)へ。(村野英一)