カセットテープ開発、ルー・オッテンス氏が死去 94歳

佐藤達弥

 カセットテープの開発者として知られるオランダの技術者、ルー・オッテンスさんが6日、94歳で死去した。英BBCなどが伝えた。カセットは累計約1千億本が売れたとされ、近年ではレディー・ガガさんら著名なアーティストもカセットで作品を発表するなど再び注目を集めていた。

 1926年生まれ。60年代、オランダ・フィリップス社の製品開発部長としてカセットの開発に携わった。米公共ラジオNPRによると、ポケットに収まるサイズの薄い木片を使い、開発するカセットの形に思いを巡らせたという。

 79年には日本のソニーが携帯カセットプレーヤー「ウォークマン」を発売し、ブームになった。BBCは「オッテンスさんの発明が人々の音楽の聴き方を変えた」と伝えている。オッテンスさんはその後、CDの開発にも関わった。

 カセットは最近になってガガさんのほか、ヘビーメタルの帝王と呼ばれるオジー・オズボーンさんも作品を発売し、人気が再燃していた。BBCによると、英国での2020年前半のカセット売り上げは前年同期の約2倍だったという。(佐藤達弥)