震災10年、カナダ議会で追悼の鐘 「ふるさと」奏でる

ニューヨーク=鵜飼啓
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 東日本大震災から10年を迎えた11日、カナダの首都オタワにある連邦議会の平和の塔に設けられたカリヨン(組み鐘)で、「ふるさと」の演奏が行われた。追悼の鐘も10回鳴らされた。

 カリヨンは音の高さの異なる複数の鐘を組み合わせたもので、音楽を奏でることができる。平和の塔のカリヨンは53の鐘から成り、1927年に作られた。在カナダ日本大使館によると、平日にはカナダ国歌などが演奏されており、今回の演奏はカナダ日本議連などの呼びかけで実現した。

 2年前に福島を訪れたという同議連共同議長のジム・マンソン上院議員は朝日新聞の取材に対し、「復興にかける住民の思いに心を打たれた。日本とカナダを隔てるものは海だけで、我々は良き隣人だ」などと話した。川村泰久・在カナダ大使は「コロナ禍にあって鐘の音は言葉以上に心に響き、涙があふれた。日本を思い、応援するカナダの気持ちに変わりはないとのメッセージが込められていると思った」などとコメントした。

 カナダ東日本大震災の際、4千万カナダドル(約34億円)を超える支援を行った。カナダのトルドー首相は10日、「復興、復旧に向け、日本の人たちが見せたたぐいまれなる強さと決意を称賛する」などとする声明を出している。(ニューヨーク=鵜飼啓)