甲子園に行けない人間の方が #コロナを生きる言葉集

新型コロナウイルス

編集委員・安藤嘉浩
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#コロナを生きる言葉集

人生、甲子園に行けない人間の方が多いんやから(明徳義塾高校野球部・馬淵史郎監督)

 夏の全国高校野球選手権大会の中止が決まった昨年5月20日。明徳義塾高(高知)の馬淵史郎監督は部員約100人に「お前らが目標にしとった大会がない。非常に残念でたまらん」と沈痛な表情で伝えた。

 「自暴自棄になり、目標を失って、ふにゃふにゃの人間になったりしたらあかんど」「忘れんなよ。世の中に出ていろんな苦しいことがあった時に、耐えていける精神力をつけるのが高校野球なんや」。馬淵監督は部員たちに語りかけた。

 そして、「甲子園だけがすべてじゃないんやから。人生、甲子園に行けない人間の方が多いんやから」と続けた。

 ほどなく甲子園交流試合の開催が発表され、選抜大会に出場するはずだった同校は、8月に甲子園で1試合できることになった。逆転サヨナラで勝利を収めると、「やることやって辛抱して辛抱して、最後にああいうことになる。やっぱり甲子園はいいですね」としみじみ語った。

 3月1日の卒業式。馬淵監督は「人間は苦しい時に試される。お前らは今までの卒業生とは違う。この1年の経験がきっと生きるから」と3年生部員を送り出した。(編集委員・安藤嘉浩

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 誰もが経験したことのない日々が続いています。様々な立場、場面の言葉を集めます。明日に向かうための「#コロナを生きる言葉集」。

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