A級昇級の永瀬王座、目標は?「藤井二冠と〝1個差〟」

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村瀬信也
永瀬王座、A級昇級「藤井二冠と〝1個差〟をキープしたい」~昇級者インタビュー~【第79期将棋名人戦・B級1組順位戦】=高津祐典撮影
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 第79期将棋名人戦・B級1組順位戦(朝日新聞社、毎日新聞社主催)の最終13回戦が11日に指され、9勝3敗の成績を挙げた永瀬拓矢王座(28)が1位となって初のA級昇級を決めた。永瀬王座は、今期の戦いを「6連勝の時は安全かな、と思ったが、そこから崩れてしまった。後半かなり苦しんだ」と振り返る。そして、名人挑戦権を争う舞台に向けて、「挑戦に絡まないと意味がないと思っている」と力強く抱負を語った。

 B級1組は13人の棋士が総当たりで戦う。この日、永瀬王座は東京都渋谷区将棋会館で近藤誠也七段(24)と対戦し、153手で勝った。同組からA級へ昇級できるのは2人で、来期は山崎隆之八段(40)と共にA級に初参加する。降級は行方尚史九段(47)、丸山忠久九段(50)、深浦康市九段(49)の3人だった。

 永瀬王座は2009年にプロ入り。19年に初タイトルの叡王を獲得した。昨年は王座を防衛したほか、棋士が3人1組で戦う早指しの非公式戦「AbemaTVトーナメント」で藤井聡太二冠(18)と増田康宏六段(23)とチームを組み、優勝を果たした。

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 感想戦の後、取材に応じた永瀬王座の一問一答は次の通り。

 ――昇級の実感は。

 「挑戦に絡まないと意味がないと思っている。絡まないといけないイメージがある」

 ――9勝3敗で昇級となった。

 「6連勝の時は安全かな、と思ったが、そこから崩れてしまった。リードを守り切ったような感じではなかった。後半かなり苦しんだ印象がある」

 ――順位戦はC級2組を始め、苦労してきた。ついにA級に昇級する。

 「目指していた場所。鈴木先生(=鈴木大介九段)には20代のうちにA級に上がるように言われていたので、ギリギリ上がることになる。40代、50代の先生が力を見せている印象がある」

 ――A級で戦っていけそうか。やってみないとわからない感じか。

 「やってみないとわからない。順位戦は他の棋戦と別物というか、大変な印象がある。一時期よりは払拭(ふっしょく)したが、違う感じがある」

 ――「別」というのはどのあたりが「別」なのか。

 「えーと……、(実力を数値…

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