中国側からのワクチン提供「聞いていない」 丸川五輪相

新型コロナウイルス

小野太郎
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 国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長が、中国側から東京五輪の参加者向けに新型コロナワクチン提供の申し出があったと語ったことについて、丸川珠代五輪相は12日の閣議後会見で「事前に聞いていない。調整もなかった」と述べた。そのうえで、「ワクチンの接種は(大会開催の)前提としないという原則は変わらない」と強調した。

 バッハ氏は11日にオンライン形式で開かれたIOC総会で、中国オリンピック委員会から提案されたことを明らかにしている。丸川氏は会見で、「私たちが把握している情報は、IOCのホームページ上にある情報と報道ベースのみだ」とした。

 バッハ氏の発言は、中国製のワクチンの使用が承認されている国を対象にしたものとの見方を示したうえで、「ワクチンを接種していなくても、安心して大会に参加し、安全に大会に受け入れられる感染症対策を取ることにしている」と強調。改めてワクチン接種は大会開催の前提ではないとの考えを示した。

 バッハ氏はまた、東京五輪の観客制限の決定時期についても「5月や6月になるかもしれない」と発言。政府、東京都、大会組織委員会、IOC、国際パラリンピック委員会(IPC)による3日の5者協議で合意した「4月中」よりずれ込む可能性を示唆した。丸川氏は「バッハ会長がどういう趣旨で言ったか、改めてよく聞いてみないとわからない。感染状況は予測ができないことを念頭に置いているのかもしれない」と困惑した表情で話した。必要に応じ、改めて調整する考えを示した。(小野太郎)

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