思い通りにいかないプレーの後で、クラブをたたきつけたり、ため息をついたり。そんな態度をとるゴルファーは、プロでも多い。
だが、芝の上の彼女はいつだって穏やかだ。
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スポーツPlusはオリジナル記事を有料会員の方にメールで先行配信するニュースレターです。今回は3月16日配信分をWEB版でお届けします。
女子ゴルファー、申(シン)ジエ。32歳。韓国、米国で賞金女王となり、22歳で世界ランキング1位になった。日本では「ジエさん」と親しまれるが、母国では「至尊(チジョン)」と呼ばれる偉大な存在だ。
一度、尋ねてみたかった。どうしてイライラしないのか。どうやって心をコントロールしているのか。日本を主戦場に選んで8年目のシーズンを前に、入国直後で自主隔離中だったジエに、オンラインで話を聞いた。
「人には今しかない。今日がダメなら明日、今年がダメなら来年があるとは考えない。今の優勝は、今しかない。だから目の前のことに、全力を尽くしているだけです」。ジエは即答した。
「結局、時間は戻せないんですよ。私は骨の髄まで思い知りました」。続けて、自身の生い立ちを語り始めた。
ゴルフを始めたのは11歳…
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