「私がゴルフで家を建てる」 少女が10億円を稼ぐまで

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渡辺芳枝
写真・図版
2018年9月の日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯で優勝した申ジエ。現在32歳。日本を主戦場に選んで8年目。43歳で現役を続ける大山志保には「一緒にプレーをするたびに感動させられる」
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 思い通りにいかないプレーの後で、クラブをたたきつけたり、ため息をついたり。そんな態度をとるゴルファーは、プロでも多い。

 だが、芝の上の彼女はいつだって穏やかだ。

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 女子ゴルファー、申(シン)ジエ。32歳。韓国、米国で賞金女王となり、22歳で世界ランキング1位になった。日本では「ジエさん」と親しまれるが、母国では「至尊(チジョン)」と呼ばれる偉大な存在だ。

 一度、尋ねてみたかった。どうしてイライラしないのか。どうやって心をコントロールしているのか。日本を主戦場に選んで8年目のシーズンを前に、入国直後で自主隔離中だったジエに、オンラインで話を聞いた。

 「人には今しかない。今日がダメなら明日、今年がダメなら来年があるとは考えない。今の優勝は、今しかない。だから目の前のことに、全力を尽くしているだけです」。ジエは即答した。

 「結局、時間は戻せないんですよ。私は骨の髄まで思い知りました」。続けて、自身の生い立ちを語り始めた。

 ゴルフを始めたのは11歳…

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