ホンダの軽スポーツカー「S660」、22年で生産終了

稲垣千駿
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 ホンダは12日、軽自動車のスポーツカー「S660(エスロクロクマル)」の生産を2022年3月に終えると発表した。手が届きやすい価格帯の個性豊かな車として人気だったが、規制強化などへの対応を求められており、開発継続を断念した。

 S660はホンダにとって19年ぶりの軽のスポーツカーで、15年4月に発売された。消費税込み約203万円からのガソリン車で、オープンカーにもなる。中高年層を中心に支持を得て、当初は半年の納車待ちになるほどだった。

 「少量生産」で、販売台数は昨年12月末までに累計3万台超。フルモデルチェンジをしておらず、16年まで月800~1千台ほど売っていたが、17年以降は月200~300台ほどに落ちていた。

 ホンダ広報によると、22年以降に騒音や運転支援機能などをめぐる規制が強化される。ホンダは拡大路線で低迷した四輪事業の体質改善を図っており、「規制対応に向けた大型投資はできない」と判断したという。

 S660の生産終了で、軽のスポーツカーはダイハツが手がける「コペン」のみになる。(稲垣千駿)