顔見えぬ相手から恐怖の投石 一緒に襲われた女性が証言

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松山紫乃
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 岐阜市で昨年3月、路上生活をしていた渡辺哲哉さん(当時81)が襲われ死亡した事件で、傷害致死の罪に問われた元少年2人(ともに20歳)の第2回公判が12日、岐阜地裁(出口博章裁判長)であった。事件当日、渡辺さんと一緒に投石された友人女性(69)の証人尋問では、女性が「恐怖しかなく、殺されると思った」と証言した。

 起訴状などによると、2人は無職の元少年(20)=傷害致死の非行内容で少年院送致=と共謀し、昨年3月25日午前1時半ごろ、岐阜市長良川にかかる河渡橋の下で路上生活をしていた渡辺さんへ投石を開始。逃げる渡辺さんを約1キロにわたって追いかけながら、石を複数回投げつけた。土の塊を投げた際、渡辺さんの顔面に命中し、後ろへ転倒。渡辺さんは後頭部を路面に打ち付け、脳挫傷などにより死亡したとされる。11日の初公判で、被告の2人は起訴内容を認めた。

 岐阜市の河渡橋の下で渡辺さんと約20年間、一緒に路上生活をしていた女性は検察側証人として出廷。昨年3月上旬以降、何度も投石の被害に遭っていたと話した。

 証人尋問では事件時の様子を明らかにした。昨年3月25日午前1時半ごろ、女性はテント横に立てかけてある板に、石が「コツン」と当たる音を聞いた。外で寝ていた渡辺さんに「来たぞ」と話しかけられた。

 渡辺さんに促され、通報しようと公衆電話を目指して、自転車を押しながら橋の下から堤防道路沿いに続く段の上を逃げた。

 だが、何者かが目の前に立ちはだかり、正面からライトで照らされた。自転車を蹴られ、女性はよろめいた。渡辺さんが後ろから鉄の棒で威嚇すると、前にいた人物は堤防道路に上がったが、今度は、何者かが堤防道路から女性に投石を始めた。付近に街灯はなく、相手の顔は見えなかった。

 途中で自転車を捨てしばらく走ると、後方から「しっこたれとるぞ!」と声が聞こえた。振り向くと、渡辺さんが仰向けに倒れていた。近くにいた男らしき2人は、顔を見合わせその場から逃走したという。

 女性は尋問中、「とにかく怖…

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