外交官車両の違反、未納が4千万円「うどん40年分」?

小林豪
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 在日外交官による駐車違反の未納額は年間4千万円。ワースト1位と2位はロシアと中国――。こうした事実が12日の参院予算委員会で明らかになった。

 自民党の三宅伸吾氏は「小さい話に聞こえるかもしれないが、針の穴から世界が見えるという言葉もある」と語り、在日大使館や領事館の外交官ナンバーの車両、通称「青ナンバー」による放置駐車違反の実態を質問した。

 政府の答弁によると、違反件数は2018年が3948件、19年は2615件、20年は1137件だった。

拡大する写真・図版在日外交官の車両

 違反金が未納のまま、時効の5年をすぎたケースについては、18年度が3118件で4677万円(1件1万5千円で計算)、19年度は2736件で4104万円(同)だった。

 さぬきうどんが名産の香川県出身の三宅氏は「店によっては100円でうどんを食べられる。1日3回、365日食べると年間11万円ほど。4千万円強あれば、40年近く毎日うどんを食べられる」と訴えた。

拡大する写真・図版さぬきうどん

 実際には、400年近く食べられる計算になる。

 なぜ未納が多いのか。通常は、期限までに違反金の納付がなければ、財産の差し押さえなどを行うが、在日の大使館員らは外交官特権をもつ。警察庁の担当者は「一般の車両と同様に督促を行うが、外交官の特権、免除を踏まえ、相手方の同意がなければ財産の差し押さえなどの滞納処分を行うことができない」と説明した。

 対応を問われた外務省は、違反や未払いが多い外交官の大使などに申し入れたり、過去にさかのぼって払う手続きを案内したりして、督促をしていると説明した。

 三宅氏は、過去3年の資料を元に「(未納の)ワースト1位はロシア、2番目は中国。両国とも3位以下を大きく引き離している」と指摘。大半の外交官車両にはガソリン税の免税措置もとられていることから、「目に余る国や車両に対しては免税措置を停止すべきではないか」と主張した。

 外務省の宇都隆史副大臣は「(支払いが)悪い国は固定化しているという現状もある。他省庁とも連携して検討を進めている」と答弁した。(小林豪)