蕨市が舞台の「さよなら私のクラマー」、アニメと映画化

堤恭太
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 埼玉県蕨市を舞台にした人気女子サッカー漫画「さよなら私のクラマー」がTVアニメ、映画化される。日本一小さな市で日本一人口密度の高い蕨。全域がほぼ住宅地の同市はこれまで映画やドラマなどの舞台になることはほとんどなかった。関係者はアニメ、映画のヒットで女子サッカーとともに蕨の知名度も上がることを期待している。

 この作品は架空の蕨青南高校女子サッカー部、通称ワラビーズの攻撃的ミッドフィールダー恩田希の物語。原作は実写映画化された「四月は君の噓」でも知られる新川直司で、月刊少年マガジンで連載されていた。主人公の背景などに繊細なタッチで描かれた川口蕨陸橋やJR蕨駅の看板など何でもない蕨の風景が随所に出てくる。

 市の担当者は、これまでロケ地として旧市庁舎が古い建物ということで警察署に使われたことなどはあったが、「ストーリー全体の舞台になったことは記憶にない」と話す。映画などの舞台にファンが訪れる「聖地化」に期待をかける。

 11日には主人公・恩田希の声役の島袋美由利さんが市役所を表敬訪問した。「蕨に来たのは初めて」という島袋さんに、頼高英雄市長は「漫画には市民なら誰でも知っている場所が出てくる。女子サッカーとともに蕨もPRできれば」と話した。

 アニメは4月4日からTOKYO・MXで放送される。主人公の中学生時代を描いたアニメ映画は初夏に公開予定だ。(堤恭太)