動物愛護センター設置求め 高知市に署名提出

湯川うらら
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 犬や猫の保護や譲渡を行政が行い、動物愛護の啓発の拠点となる「動物愛護センター」の早期設置を求め、高知県内のNPO法人が9日、高知市に署名を提出した。

 県内には高知市四万十市に県などが運営する「小動物管理センター」があり、保護された犬や猫の譲渡、殺処分などを行っている。県によると、2019年度は県内で犬12匹、猫513匹が殺処分された。

 小動物管理センターは40年前、野犬対策のために設置された。動物の適切な飼い方などを学んだり、動物のストレスを減らしたりする機能が不足している。老朽化が進み、南海トラフ地震対策も不十分だという。

 県や市は18年の「基本構想検討委員会」で、動物愛護センターを高知市内に設置するとした。だが、今年3月現在、建設地は決まっていない。県食品・衛生課の担当者は「津波の浸水区域外、アクセス条件など、ハードルが高い。『野犬対策』のイメージが強く、地元関係者の理解も得にくい」と話す。

 この日、インターネット上などで集めた約5万3千人以上の署名が、中沢慎二副市長に渡された。NPO法人「アニマルサポート高知家」の吉本由美理事長(60)は「人と動物が幸せに暮らせる社会のために、市民が犬猫と関わりを持てるような施設が必要だ」と訴えた。(湯川うらら)