BLMの契機に…フロイドさん遺族に29億円超支払いへ

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ニューヨーク=藤原学思
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 米ミネソタ州ミネアポリス市で昨年5月、黒人のジョージ・フロイドさん(当時46)が市警の警察官から首を圧迫されて死亡した事件で、市議会は12日、2700万ドル(約29億4千万円)を支払って遺族と和解することを決めた。市議会と遺族側が発表した。

 遺族の弁護側が昨年7月、市を相手取って提訴していた。市議会では12日、議員13人全員が和解に賛同した。弁護側によると、犠牲者が不法に死亡した事件で、審理を経ずに和解を迎えたケースとしては、米史上最も高額になるという。

 事件は米国内外にブラック・ライブズ・マター運動が広がる契機となった。現場の交差点は「ジョージ・フロイド広場」と名付けられ、地元住民がアート活動や清掃をして訪問客を受け入れている。和解額のうち50万ドルは、広場一帯のために使われるという。

 弁護側は会見で「この歴史的な合意は、黒人の命を不当に奪うことがもはや、ささいなこと、重要ではないこととしては片付けられないというメッセージだ」と強調。フロイドさんの弟フィロニーズさんは「彼を取り戻すことができるなら、全額を返す」といまも癒えない喪失感を語った。

 事件では現場にいた警官4人…

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