面会制限に「愛だけでは」 同性婚訴訟、17日に初判断

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前田健汰、川村さくら
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 同性婚が認められないのは婚姻の自由を保障した憲法に反するとして、北海道内の同性カップル3組が国を訴えた訴訟の判決が17日、札幌地裁で言い渡される。全国5地裁で進む同種訴訟で初の司法判断となる。原告らが求め続けてきたのは、愛する人と家族として共に人生を歩む権利だ。

 帯広市で一緒に暮らす公立学校教諭の国見亮佑さんと会社員のたかしさん(いずれも40代、仮名)は交際を始めて18年。たかしさんが得意な料理を受け持ち、ほかの家事は分担する。

 大切な写真がある。両手でピースサインを作る国見さんの傍らで、たかしさんが少し歯を見せて笑う。たかしさんの両親と姉夫婦らが和やかな表情で囲む。

 2018年の家族旅行で訪れた温泉旅館の前で、スタッフに撮ってもらった。スマホの画像を確認したスタッフから「良い写真ですよ」といわれ、「家族と認められてうれしかった」とたかしさん。写真は同性カップルの生活を示す証拠として、裁判で提出された。

 国見さんは小学4年の時、男子に好意を持った。はじめは友情だと思っていたが、中3で同性愛を自覚した。大学生になってからは性的少数者のことを知ってもらう活動にかかわるようになった。卒業後、母親に「話がある」と手紙を出した。

 実家に戻ると、母は察していた。「手紙を見て泣いた。同性愛だろう。心配しないで大丈夫だからね」。たかしさんと交際するようになってから、母親同士は電話をかけ合う仲だ。

 だが、不安は尽きない。コロナ禍のいま、病院では親族以外の面会が制限されるようになった。「互いに何かがあったら」との思いがよぎる。国見さんは「死ぬまで一緒と腹をすえたとき、愛だけでは乗り越えられないと悟った。婚姻を認めてほしい」と話す。国の「憲法同性婚を想定していない」との主張に対し、2人は言う。「私たちは確かにここにいる。現実を見て」

認めてもらえないまま続けた交際、母は手紙で…

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