あの甘い香り、漂わぬ大阪 地方場所が恋しい大相撲

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鈴木健輔
【動画】なるほど大相撲「地方場所編」春場所
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 何年か前の大相撲春場所千秋楽の取組を終えた当時幕内の勢(いきおい)(現幕下)が帰り際、会場のエディオンアリーナ大阪で売店に立ち寄った。

 「今年もありがとうございました。これ、いただけますか?」

 大阪府交野市出身の勢が買ったのは、店に残っていた自分のグッズ。「皆さんに支えられて、声援をいただいて、僕らは相撲を取れていますので」。店員と握手を交わすと、今度はファンに囲まれ、写真や握手、サイン、全部に応じた。場所中の緊張感から解放されたとはいえ、勢のサービス精神に頭が下がったし、何より、地元での人気ぶりに驚いた。

【マンガ動画】なるほど大相撲・地方場所編

昨年の春場所を最後に開催が途絶えている大相撲地方場所の魅力について、マンガでわかりやすく解説します(制作:朝日新聞デザイン部)

 「江戸の大関より、土地の三段目」という言葉があるように、大相撲ファンはいわゆる「ご当地力士」に温かい。

 春場所では、勢だけでなく、貴景勝兵庫県芦屋市)や宇良(大阪府寝屋川市)らが登場すると、会場のボルテージが上がる。元大関豪栄道(同)に向けた「ゴーエードー」コールも人気だった。

 関西、特に大阪と相撲のつながりは深い。

 江戸から大正時代にかけて独…

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