英国、核兵器を増強か 軍縮の流れ変える恐れ 現地報道

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ロンドン=国末憲人
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 英国が近く、核兵器の増強に乗り出す方針だと、英デイリー・テレグラフ紙が13日報じた。冷戦終結前から曲がりなりにも維持されてきた世界の核軍縮の流れを変える可能性があり、波紋が広がりそうだ。

 英ジョンソン政権は、外交安全保障などの中期政策を6年ぶりに見直すための「統合レビュー」を16日に発表する。同紙によると、政府はこの中で、現在180発とみられる核弾頭の数を引き上げられるようにする方針だという。同紙は「英国は核戦力に対する姿勢を明確に述べることで、核不拡散政策の新たな方向性を示そうとしている」と分析した。

 英国は2010年、核弾頭保有数の上限を225発と策定。さらに20年代までに180発まで減らす軍縮計画を明らかにしており、すでにその作業が進んだと考えられていた。

 英政府によると、英国の核兵器で実際に配備されているのは120発以下。すべて潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の「トライデント」に搭載されている。同紙によると、政府は、これらの弾頭を交換するとともに、ミサイルを積む原潜4隻も新たに建造する方針だという。

 同紙の記者はツイッターで、中国の核戦力整備などに対する脅威が高まっている、と背景を説明した。英国は空母「クイーン・エリザベス」を含む空母打撃群を年内に東アジアに派遣するなど、インド太平洋地域への関心も強めている。

 英国際戦略研究所(IISS…

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