東芝と電通の過労自殺に共通点 若者の命を救うためには
専門記者・木村裕明
経世彩民 木村裕明の目
大企業の若手社員の痛ましい過労自殺が、またも明らかになった。
電機大手・東芝グループの中核事業会社の一つ、東芝デジタルソリューションズのシステムエンジニアだった入社5年目の安部真生(しんは)さん(当時30)が、長時間労働が原因で自殺したとして昨年末に労災認定された。ご遺族に詳しく経緯をお聞きして、広告大手・電通の新入社員だった高橋まつりさん(当時24)の過労自殺との共通点が多いことに驚いた。
安部さんも高橋さんも、地方の高校を卒業して東京大学に進学。2015年春に首都圏で大手企業に入社し、社会人の第一歩を踏み出したところも同じだ。真面目な性格で努力を惜しまず、親思いのところもよく似ているが、共通点はそれだけではない。
忙しくなってから短期間で精神状態が急激に悪化し、自殺に至った点も似ている。
高橋さんは試用期間が終わり…
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