ドイツ2州議選、いずれも与党が敗北 得票率は過去最低

ベルリン=野島淳
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 ドイツで9月にある連邦議会選挙(総選挙)の前哨戦となる南西部2州の州議選が14日あった。メルケル首相が所属する中道右派キリスト教民主同盟(CDU)の得票率はいずれも過去最低となり、2016年の前回選挙と同様、両州で第2党にとどまった。

 人気のメルケル氏が秋に引退した後も党勢拡大を狙っているCDUにとって、今回の州議選は手痛い「敗北」だ。CDUと姉妹政党のキリスト教社会同盟(CSU)は近く、総選挙に向けた統一の首相候補を決める。1月に就任したばかりのラシェットCDU党首は「ポスト・メルケル」の地位を固めきれなかった。

 CDUのツィーミアク幹事長は14日夜、CDU以外から出ている両州の現職州首相の「個人的な成功」と述べ、連邦政府への評価ではないとの見方を示した。

 州議選の直前、新型コロナウイルス感染防止のためのマスクの公共調達で、CDU議員らが関わる企業が販売業者から仲介手数料を得ていた不祥事が相次ぎ発覚。選挙に影響した可能性がある。

 一方、環境政党の緑の党が2州のうちの1州で第1党を維持した。ベアボック共同党首は「緑の党の全国的な上昇傾向が再び確固たるものになった。さらに気候保護を進めよという有権者の負託だ」と述べた。緑の党は全国2位の支持率で、CDUを追う。(ベルリン=野島淳