世界の新規感染者、ピーク時の半分に 専門家はどう分析

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合田禄
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 新型コロナウイルスの1日あたりの世界の感染者数が、今年1月をピークに短期間で大幅に減少した。新型コロナが世界に広がった昨年以降、これほどの減少が見られたのは初めて。欧米で新規感染者が減ったことが影響した。ただ、減少傾向は2月下旬で止まり、現在は少しずつ上昇に転じている。過去には、いったん減った感染者数が再び急増したこともあり、今後の先行きは不透明だ。

 米ジョンズ・ホプキンス大の集計をもとに、世界の新規感染者数(過去7日平均)の推移をみると、トルコの集計方法の見直しで一時的に急増した昨年12月中旬を除くと、これまでのピークは1月中旬の約74万人だった。その後、新規感染者数は急速に減り続け、2月中旬には約36万人まで減少。その後は増加傾向に転じ、現在は約40万人で推移しているが、それでもピーク時の半分に近い数字だ。

 地域別にみると、大きく減ったのは北米と欧州だ。

 米国では1月上旬に1日約25万人の感染者が出ていたが、現在は4分の1以下の6万人弱にまで減った。大幅な減少の理由は現時点でははっきりしないが、米紙ワシントン・ポストは2月中旬の記事で、ワクチン接種を受けた人が増えたことや、人々が社会的距離を取ってマスクを着け、旅行をしなくなったことなどを指摘する識者の見方を紹介している。

 1月20日には、マスクの着用に懐疑的なスタンスを取っていたトランプ前大統領に代わってバイデン大統領が着任。州をまたぐ飛行機などでマスク着用を義務化した。

 英国では新規感染者が1月上旬に約6万人の日もあったが、現在は約6千人まで減っている。スペインドイツでも大幅な減少が見られる。英BBCは、ロンドンでの感染率が大幅に減ったというインペリアル・カレッジ・ロンドンの2月の調査結果について、「劇的」とする識者のコメントを紹介。「社会的距離と(ロックダウンなどの)制限が影響していることを示唆している」と指摘した。

 英国では昨年12月、高齢者や医療従事者らへのワクチン接種が始まり、ロイター通信によると、1回の接種で医療従事者らの感染が約7割減っているという。

 新規感染者数の減少に伴い、1日の世界の死者数(過去7日平均)も減少している。1月下旬の1万4千人超をピークに、現在は8500人ほどになった。

 ただ、感染者の世界的な減少傾向が今後も続くかは不透明だ。

 米疾病対策センター(CDC…

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