「ひとりで過激化」脅威 シンガポールで16歳テロ計画

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シンガポール=西村宏治
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 世界で最も安全な国のひとつとされるシンガポールで今年に入り、16歳と20歳の若者によるテロ計画が相次いで明るみに出た。ふたりはテロ組織には属さず、それぞれ独自にネット情報に影響されて、「自己過激化」したという。各国から人材を受け入れ、人種も宗教も多様な国だけに、テロの火種は徹底して抑えこもうとしている。

後半では、過激思想に染まった若者を更生させようとする取り組みや、各宗教指導者らの姿勢も紹介しています。

二つのモスク狙う

 シンガポール北部、マレーシアとの海峡にも近いセンバワン地区。そこに一見すると未来基地のような巨大な建築物が立つ。アッシャファー・モスク。2004年に建造された4千人収容の大きなイスラム教礼拝所(モスク)だ。

 国内治安局が、このモスクなど2カ所の襲撃を計画していた16歳の少年を拘束したと発表したのは、1月27日だった。「彼は真剣だった。非常に心配すべき展開だ」。治安担当のシャンムガム内相兼法相は、地元メディアにそう語った。

 シンガポールではテロなどを…

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