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イスラエルでワクチン打ったら…副反応で高熱、その先に

有料会員記事新型コロナウイルス

エルサレム=高野遼
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 エルサレム支局に駐在する特派員として先日、新型コロナウイルスのワクチン接種を受けてきた。副反応による発熱で寝込むという苦い経験をしつつも、いまは「接種証明書」を手に少し自由度が増した生活を送ることができている。ワクチン接種が進むと、その先にはどんな世界が待っているのか――。この地で見えてきたことを報告したい。

 イスラエルでは、世界一のペースで接種が進んでいる。昨年12月に医療従事者や高齢者への接種が始まり、対象年齢が拡大された。いまや国民920万人の半数以上が接種を受けている。国民皆保険に入っていない外国人も接種の対象だ。

 私は現在、36歳。2月に入り、ついに接種の案内が届いた。9日朝、エルサレムのハダッサ・エインケレム病院に向かった。

 病院には長蛇の列ができていた。アレルギー反応などを尋ねる問診票を記入し、順番を待つ。

 看護師さんから「接種部位の痛みと、インフルエンザのような症状が2~3日はあるかもしれません。5日間続いたら、コロナ検査を受けてください」と説明があり、左腕にファイザー製ワクチンの注射を受けた。10分間様子を見て、帰宅した。

 夜になると、接種した部分に筋肉痛のような痛みが出てきた。知人の中には「寒気がして全身が震えた」とか「頭痛がひどかった」などという人もいたが、幸いにも体調不良にはならず、腕の痛みも1日ほどでなくなった。

 2回目の接種は、ちょうど3週間後。3月2日に再び同じ病院に向かった。「1回目より、痛みや頭痛、発熱などが重くなる人が多いです」と言われ、2回目の接種を受けた。

 異変が起きたのは、その日の夜だった。少し熱っぽく、体温を測ると37度の微熱。インフルエンザにかかった時のように頭がボーッとして、どんどん熱が上がっていくのがわかる。やがて体温は38度を超えた。

 副反応があるとは知りつつも、まさか自分に起きるとは――。翌日は取材予定をキャンセルし、1日寝込むことに。解熱剤の効果もあって、2日後には体調が回復した。

 イスラエルでは、知人と会えば「ワクチン受けた?」が定番の会話だ。「高熱が出た」と伝えても、意外にも驚く人は少なかった。「あなたも出たのね」とか「抗体ができてきた証拠じゃないの」といった反応が多い。

 接種が進み、周囲で副反応の実例を聞くことも多いからだろう。報道でもワクチンの話題が繰り返され、人々は得た知識をもとにそれぞれで対処しているようになっていると感じる。

■証明書で入店OK…

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