生理用ナプキン無料提供 明石市が困窮者支援 豊島区も

中塚久美子
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 経済的な理由で生理用品が買えず日常生活に支障が出ている女性のため、兵庫県明石市は15日、全市立学校や公共施設で4月から生理用ナプキンを無料で提供する方針を決めた。生理用品を買えない問題はコロナ禍の中、国内外で「生理の貧困」として関心が高まっており、対応を始める。

 明石市議会公明党から要望を受け、泉房穂市長が方針を明らかにした。市立小中高、養護学校の計44校の保健室で配布したり、JR明石駅前にある案内所の多目的トイレなどに置いたりするという。

 今年度の消耗品購入の予算の残りをナプキン購入にあて、足りなければ補正予算を組んで継続する。泉市長は困窮家庭支援に力を入れており、「特に必要な子どもには市が責任をもって対応する」と話した。

 同市議会公明党は、「5人に1人の若者が金銭的な理由で生理用品を買うのに苦労したとの調査がある」「英国では全国の小中高校で生理用品が無償で提供されていると報道されている」などと要望した。

 東京都豊島区も15日、ナプキンの無料配布を始めた。防災備蓄用の生理用品計700パック(1パック30個入り)以上を保存用ビスケットなどと合わせて袋詰めにし、区役所の女性相談窓口や社会福祉協議会などで提供する。同区は「生理の貧困への対応は当事者が声をあげにくいことから、社会的な課題となっている」としている。中塚久美子