グラミー賞に佐世保出身ドラマー「僕しか出せない音を」

榎本瑞希
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 グラミー賞の最優秀コンテンポラリー・インストゥルメンタル・アルバム賞を受賞したバンド「スナーキー・パピー」には、ドラマーでパーカッション奏者の小川慶太さん(38)が参加している。長崎県佐世保市出身で、米ニューヨーク在住。2度目の受賞となる小川さんは「とてもうれしい。キャリアを積む中で、僕にしか出せない音を自分なりに成長させていけばいいと思えるようになった」と話した。郷里の恩師も祝福した。

 小川さんは15歳のときにサッカー部の仲間とロックバンドを組んだのがきっかけでドラムを始めた。県立佐世保北高在学中は、市内のライブ喫茶に通って腕を磨いた。甲陽音楽学院(神戸市)を経て、2005年に渡米した。

 ベースのマイケル・リーグさんと知り合い、「スナーキー・パピー」に10年から参加。バンドは19人のメンバーを抱え、ジャズやファンクをはじめ、ジャンルを超えた演奏が特徴だ。小川さんは「個々のスキル(技能)が高く、年を取るにつれて音楽性も発展し続けている」と話す。今回はアルバム「ライブ・アット・ザ・ロイヤル・アルバート・ホール」が賞に輝いた。参加アルバムの受賞は17年に続き2回目だ。

 小川さんの高校時代にライブ喫茶でドラムを教え、現在は佐世保市で喫茶店「音食亭(おんしょくてい)Brownie(ブラウニー)」を営む小田隆さん(68)は「慶太はセンスもよかったが、進みたい方向を見定めて人一倍の努力を重ねてきた。(賞は)ご褒美だ」と祝福した。渡米後も南米や中東に出かけて現地の音を吸収し、表現の幅を広げる様子を見てきた。「会うたびに新しい世界を見せてくれる。どんどん輪を広げてほしい」と期待を込めた。(榎本瑞希)