ミャンマー戒厳令 安全求めた中国の声明、渡りに船か

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バンコク=福山亜希、乗京真知、貝瀬秋彦
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 クーデターで権力を握ったミャンマー国軍は、最大都市ヤンゴンの一部に戒厳令を出し、抗議デモへの圧迫をさらに強める構えだ。ロイター通信によると、市民の犠牲は14日だけで約50人、クーデター以降では計約140人にのぼるとみられ、国際社会の介入を求める声が高まっている。

 治安当局は14日朝から実弾や催涙弾などを使い、ヤンゴンのデモ隊の排除に乗り出した。銃声が断続的に響くなか、市民らは障害物で道をふさぐなどして抵抗したが、多数が逃げ遅れて死傷した。

 特に犠牲者が多かったラインタヤ地区について、現地の人権団体「政治犯支援協会」は「戦場のようだった」と表現。地元メディアが伝えた動画には、血を流して倒れた男性のそばにいた女性を治安部隊が蹴り飛ばし、連行する様子が映っていた。SNSでは、治安部隊が橋の上から市民らを狙撃する様子とみられる動画も拡散した。

 国軍は14日夜から15日にかけて、ヤンゴンのラインタヤ、シュエピタ、南ダゴン、北ダゴンなど6地域に戒厳令を出した。きっかけは、14日にヤンゴンで起きた中国資本の二つの工場の火災との見方が出ている。出火原因は不明だが、従業員らが負傷。現地の中国大使館は同日、「中国企業と職員の安全を確保するため、さらに効果的な措置を講じるよう要請する」との声明を出した。国軍はこれを、戒厳令を出す絶好の機会と捉えた模様だ。

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