「あずきバー」井村屋が日本酒 「福和蔵」7月発売へ

近藤郷平
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 「あずきバー」で知られる井村屋グループ(津市)は、酒事業に参入する。日本酒「福和蔵(ふくわぐら)」を7月20日に発売する予定で、おひざ元の三重県産の酒米や水で仕込んだ商品だ。三重県多気(たき)町に開業する商業施設「VISON(ヴィソン)」につくる直営店舗や井村屋のサイトで販売する計画だ。

 井村屋は、1900年創業の「福井酒造場」(三重県伊賀市)の事業を2019年に引き継いだ。設備が老朽化し、後継ぎ探しに困っていたためで、酒造りで得られる発酵技術といった「新分野のノウハウ」(グループ広報)を菓子や食品の製造にもいかすねらいがある。福和蔵は、福井酒造場の「福」と、井村屋創業者・井村和蔵の「和蔵」から名付けた。

直売店でしぼりたても

 井村屋は、4月末から順次開業するヴィソンに酒蔵を併設した直売店舗「福和蔵」を7月20日にオープンする。ここで仕込んだ酒を同日から売り出す予定だ。720ミリリットル換算で、年間約8万6千本製造する能力がある。工程の機械化や温度管理の徹底で、年間を通じた四季醸造を行う。

 マスカットのような香りとリンゴのような酸味が特徴の「純米吟醸」と、「純米酒」を仕込む。加熱処理をしない「生酒」も提供し、直売店舗でしぼりたてを味わえるようにする。

 商品は180ミリリットル、300ミリリットル、720ミリリットル、1800ミリリットルのタイプがある。希望小売価格は税抜き560円から5500円まで。(近藤郷平)