ヒマワリ油で化粧品、商品化へ 取手の聖徳女子高

佐藤清孝
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 聖徳大学付属取手聖徳女子高校(茨城県取手市)の生徒たちが、近くの畑で栽培したヒマワリの種を搾ったヒマワリ油を使い、化粧品の商品化に乗り出す。地域と連携して支援の会を発足させ、クラウドファンディング(CF)で資金を調達する。来年1月の商品完成が目標だ。

 「ひまわりプロジェクト」と名付けた放課後の学習活動の一つで、学校から1キロほど離れた3アールの休耕畑を借りてヒマワリを栽培する。収穫した種を活用して「地産地消」の商品開発を目指す取り組みだ。

 2019年度にテスト栽培。20年度は1、2年生計6人が約1200本のヒマワリを育て、昨秋に30キロ近い種を収穫した。商品化への話し合いで、男女が使いやすい化粧品を発案した。

 ただ、化粧品の製造は医薬品医療機器法による許可が必要で、資金集めの壁もある。

 生徒たちは課題を探るため、2月に化粧品の生産を手がける会社と、CF運営会社の担当者とのオンライン会議に参加。ビジネスとして成立させるためのノウハウを聞き、「ネットだけに頼らず、自分たちが宣伝に汗をかくことが必要」などの助言を受けた。

 この会議を受け、生産個数が少なくて済み、価格も抑えられるリップバーム(唇の保湿基礎化粧品)の開発に挑むことを決定。現在、校内で搾ったヒマワリ油に市販のみつろうを溶かして小さな容器(容量9グラム)で固める試作品作りに励んでいる。

 商品は自然の香料が特徴で、バイオサイクルを目指す地元のNPO法人にヒマワリの種の搾油を依頼。みつろうは県内の養蜂場から提供を受け、オンライン会議でアドバイスを受けた会社に製造を委託する。

 今後、商品の品質や生産個数、値段などの製造計画とともに資金計画を立てた上で5月にヒマワリの種をまき、7月からCFで資金を集める予定だ。

 活動を応援するため、学校と地域が手を組んで4月初めまでに「プロジェクト支援の会」を設ける。搾油を頼むNPO法人や市内の社会福祉法人青年会議所などが参加予定だという。

 プロジェクトに加わっている1年生の三橋麻梨杏(まりあ)さん(16)は「無臭なので男性も使えるのがミソ」。1年生の長井美沙希さん(16)も「地域と連携して活動することで、自分の視野が広がるのでは」と期待している。(佐藤清孝)