英警察に批判 警官容疑者の事件、被害者の追悼集会排除

新型コロナウイルス

小早川遥平
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 英国で現職警官が女性を誘拐して殺害した疑いで訴追される事件があり、警察の対応が批判を浴びている。女性の追悼集会を開こうとした市民を警察が新型コロナウイルス感染対策を理由に排除したためで、ジョンソン首相は14日、「事態を憂慮している」と声明を出した。

 英BBCなどによると、訴追されたのはロンドン警視庁のウェイン・カズンズ容疑者(48)。今月3日にロンドンで帰宅途中に行方不明になり、遺体で発見された女性(33)を誘拐して殺害した疑いで逮捕され、12日に訴追された。

 事件を受けて、翌13日に市民が追悼集会を開こうとしたが、警察は新型コロナの感染抑制を理由に許可をせず、公園に集まった参加者を排除。その際、一部の女性に手錠をかけるなどした映像が広まり、警視総監の辞任を求めるなど警察への批判が高まった。

 14日に事態を懸念する声明を出したジョンソン首相は「女性を守り、街の安全を確保するために追加措置を検討する」と述べた。一方、ディック警視総監は「合法だったら自分もあの場にいたはずだ」と集会の趣旨自体には理解を示しつつ、当時の警察の対応を擁護した。

 ロックダウンが続く英国では、警察は違法な集会を解散する権限があり、30人以上の違法な集会には最大1万ポンド(約150万円)の罰金を科すことができる。(小早川遥平)

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