韓国系移民描いた「ミナリ」がノミネート アカデミー賞

サンフランシスコ=尾形聡彦
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 第93回米アカデミー賞の候補作が15日朝(日本時間15日夜)、発表された。作品では「Mank/マンク」が最多の10部門、韓国から米国に移住した家族を描いた「ミナリ」などが6部門でノミネートされた。授賞式は4月25日(日本時間4月26日)に行われる。

 主演男優賞には、「ミナリ」に出演したスティーブン・ユアン氏がノミネートされた。米メディアによると、アジア系米国人が同部門の候補になるのは初めて。また、昨年亡くなったチャドウィック・ボーズマン氏は、「マ・レイニーのブラックボトム」でノミネートされた。

 一方、監督賞には「ノマドランド」で中国出身のクロエ・ジャオ氏、「プロミシング・ヤング・ウーマン」のエメラルド・フェネル氏と2人の女性がノミネートされた。監督賞で複数の女性が候補となるのは、史上初めてだ。

 「ミナリ」は、米国の会社が制作した米国映画だが、1980年代に米南部アーカンソー州に移住した韓国系移民の家族を描く内容。監督は韓国系米国人のリー・アイザック・チョン氏で、映画の大半で韓国語が使われている「韓国系」映画だ。昨年、作品賞などに輝いた「パラサイト 半地下の家族」に続き、今年も「韓国系」旋風が吹く可能性がある。チョン氏は、監督賞にノミネートされた。

 今年のアカデミー賞は、コロナ禍の影響を考慮して、劇場公開されずにストリーミング配信だけの映画も対象になっている。今回はネットフリックス作品のノミネート数は計35に上った。(サンフランシスコ=尾形聡彦