第2回「牛丼店でいいから誰かと」40歳目前、独身研究者の壁

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藤波優
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 朝9時に研究室に出勤し、夜8時ごろに帰宅し、食事をして寝る。うっかりすると、土日も同じような生活だ。

 東日本の大学でポスドク(博士研究員)をする30代後半の女性は、独身で、1人で暮らす。

 このまま1人で生きて行くんだろうな。そう思ってはいても、折にふれて心にさざ波が立つことがある。

 たとえば、友人から子どもと笑顔で写る年賀状が届いたとき。「こういう生き方も、あるんだな」としばし、考えてしまう。

 だが正月休みが終わり、日常に戻ると、いつの間にかその思いも消える。

 大学で学位を取り、研究者として生きていこうと決めたときに、こう覚悟した。

 「全てのことを犠牲にしてでも、頑張らなきゃいけないところに来てしまったのかもしれない」

一生独身でいるのか、ポスドクの給料で研究を続けられるのか、女性は悩みます。

 だから結婚、出産、子育ては、自分とは無縁の世界だと思ってきた。

 身近にいた子育て中の研究者…

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