家業の大正琴、3代目は分解した 進めた「脱・勘頼み」

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佐藤英彬
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凄腕しごとにん

写真・図版
ナルダン楽器3代目の岩田茂さん。大正琴の組み立て作業では、わずかな角度のズレが音質を変えてしまうため目を凝らす=名古屋市西区幅下、谷本結利撮影

ナルダン楽器 代表取締役 岩田茂さん(53)

 日本の琴をベースに、欧州のタイプライターをヒントに発明された「大正琴」。音階のドレミは1・2・3のボタンを押すだけなど、楽譜が読めなくても気軽に弾け、全国に約100万人の愛好家がいる。

 名古屋は、大正元(1912)年に大正琴が生まれた発祥の地。戦後まもない1947年、戦地から帰還した祖父が、ギター製作と大正琴の販売に乗り出したのが家業の始まりだ。父の代で専業となった大正琴づくりを受け継ぐ3代目で、31年前に修業を始めてから世に送り出してきた楽器は、約6万台に上る。

 「作るのが専門。だから弾く…

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