小平奈緒、敗戦重ねた先に 「深みのある選手になれた」

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榊原一生
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 グッドルーザー――。潔く負けを受け入れ、学びを次に生かす「よき敗者」のことだ。2018年平昌五輪スピードスケート女子500メートル金メダルの小平奈緒(相沢病院)は今季、多くの敗戦を重ねるなかでも、そんな振る舞いが目立ったシーズンだった。

 3月上旬、小平は青森であった今季最終戦を滑り終えて、こう振り返った。「調子が悪かったり、勝てなかったり、そんな自分の弱みを見せるのは恥ずかしいと思う人がほとんど。でも、滑る姿を自分の人生と照らし合わせて見てくれる人もいる。人に共感してもらえるような生き方を示すシーズンを送れたかなと」

 昨年11月、全日本選抜競技会帯広大会の500メートルは2位。この種目、国内大会で敗れるのは5年ぶりだった。34歳。体力面での不安を指摘する声も上がった。

 だが、小平の分析は「股関節が自由に動かせていない」。体の柔らかさを生かした伸びのある滑りが最大の強みだ。可動域に制限のかかった状態では本来の滑りは取り戻せないと判断。シーズン真っ盛りの12月に氷から一度、離れることを決めた。コロナ禍で日本代表の世界選手権への派遣見送りが決まったこともあり、数週間、陸上練習で体の機能改善に取り組んだ。

 12月末の全日本選手権10…

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