介護施設から出なくても 落語やすしを楽しむ取り組み

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及川綾子
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 コロナ禍で、介護施設では、外での買い物や食事を楽しんだり、家族と会ったりするのが難しい状態が1年以上続いている。心身の健康を保つのにも大切な、こうした楽しみを高齢者に感じてもらおうと、オンラインの仕組みや、他の客との接触を減らしたサービスを活用する取り組みが行われている。

オンラインで68カ所と結ぶ

 1月の午後、看護小規模多機能型居宅介護「けめともの家・カンタキ西大井」(東京都品川区)の共有スペースにスクリーンが置かれ、高齢者が集まった。

 スクリーンで始まったのは落語。聴力が弱い人も分かりやすいよう、ホワイトボードを使ってデイサービスなどでボランティアで落語をしている竹口亭ホワイトボードさん(32)が「寿限無」と「芝浜」を披露した。

 オンライン会議システム「Zoom」を使った落語会。68の高齢者施設に無料で配信された。

 企画したのは介護業界のIT活用を支援するNPO法人「タダカヨ」。始めたきっかけはコロナだった。

 これまで高齢者の入所・通所の施設は、花見や外食といった外出の機会を作ったり、外部の人に楽器演奏などに来てもらったりして、高齢者が楽しめるよう工夫をこらしてきた。

 ところがコロナでこうした楽…

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