9席だけの最上級シアター誕生 究極のプライベート感

富岡万葉
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 特別な映画館体験をどうぞ――。全9席という最上級シアターを抱えるシネコン「イオンシネマ シアタス心斎橋」が3月16日、心斎橋パルコ大阪市中央区)の12階にオープンした。

 コロナ下での開館を意識し、全館にウイルス対策を施した。七つあるスクリーンの計382席全てを飛沫(ひまつ)対策のパーティションで仕切り、ひじ掛けも席ごとに設置した。座席や扉、壁には薬剤で抗菌・抗ウイルス加工を施している。

 仕切られたプライベート空間を突き詰めたのが、最上級のスクリーン「グランシアター」だ。

 落ち着いたインテリアで統一された室内に、電動リクライニングシート3席が3列に並ぶ。革張りの柔らかい座席の幅はゆったりとしていて、自由に体勢を変えられる。足を伸ばせるのもうれしい配慮。パーティションがあるため、隣の人の顔や動きは気にならない。家族や友人、カップル同士で並んで座る場合は、仕切りを下げることもできる。

スピーカーは37個 立体音響が迫る

 音響にもこだわった。グランシアターには、多方向から臨場的な音が迫るドルビーアトモスを採用。天井や壁に取り付けられたスピーカーは37個で、同じ広さの劇場と比べると4倍以上にあたるという。雨の降る音が上から聞こえるなど立体的な捉え方も楽しめる。

 井上敬介総支配人(44)は動画配信サービスの台頭に触れながら、「作り手の気持ちを考えると、やはり大きな画面と良い音で見てほしい。私たちはサービスも含めて、映画館で見る体験や思い出を提供していきたい」と話している。

 同館では現在、ディズニーの最新作「ラーヤと龍の王国」などを上映中。グランシアターは、クラフトビールなどの飲み物と菓子付きで4千円。他のスクリーンにも、寝そべって見る席やリクライニングシートがある。(富岡万葉)