「無人の地」へ上陸案も 北方四島訪問、コロナ下の模索

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大野正美
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 【北海道】新型コロナウイルスの影響で昨年度の計画がすべて中止になった北方四島訪問事業について、主催団体などが今年度の実施に向けて模索を続けている。感染拡大を防ぐため、一般住民のいない歯舞群島での実施や、日本人墓地がある無人の地への上陸などの案が出ている。

 実施計画をめぐる日本とロシアの代表者協議は例年なら3月に始まるが、今年はコロナ禍で協議が進んでいない。しかし、協議結果を待っていては例年通りの5月の開始には間に合わない。このため日本からの訪問事業で開始時期の早いビザなし交流と自由訪問は、2月末から訪問団員の募集などを始めた。

 自由訪問を手がける千島歯舞諸島居住者連盟(千島連盟)などによると、現時点での日本からの訪問事業は、ビザなし交流9回、北方墓参3回、自由訪問7回を計画した昨年度とほぼ同じ規模で計画している。コロナ対策として、訪問に使うチャーター船「えとぴりか」には、食堂への飛沫(ひまつ)防止用のアクリル板設置などの改修を施した。

 さらに、密集を避けるための参加人数の制限や、訪問前のPCR検査なども実施する方向だ。こうした措置を基に、まずは計画に沿った実施をロシア側に求めていくという。

 それでも、ロシアとの代表者協議自体が5月以降にずれこむとの観測もある。このため、実施時期が遅れても柔軟に対応できるよう、各主催団体では実現の可能性の高そうな訪問形態の案も浮上している。

 ひとつは、一般住民がおらず…

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