名古屋市長選に自民市議・横井氏を擁立 「みな尻込み」

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堀川勝元 関謙次
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 名古屋市長選(4月11日告示、25日投開票)に16日、自民党市議の横井利明氏(59)=南区選出=が立候補する意向を表明した。候補者擁立で連携する名古屋民主、公明両会派も選挙協力する見通しで、17日に自民を離党し無所属で挑む。告示まで1カ月を切っても河村たかし市長(72)が態度表明せず、主要政党が推す候補者も見えなかったが、ようやく擁立にこぎ着けた形だ。

 「いま名古屋市は、国や愛知県、近隣市町村と大変関係がぎくしゃくしている」

 16日朝、横井氏は自民党市議団総会で危機感を示し、市長選への立候補を明言した。新型コロナウイルス対策で無症状者のPCR検査、ワクチン接種の早期化、コロナ後の経済復興に取り組む考えも示し、「今の名古屋は未来の絵姿を全く描けていない」と河村市政からの転換を訴えた。

 意気込みを見せる横井氏だが、立候補を決意したのは「先週木曜(11日)ぐらい。最近だ」と明かした。

 横井氏に決断を迫ったのは自民市議団長の渡辺義郎氏(82)。その11日に「無理やりでも出す」と周囲に語り、自民市議の「身内」から繰り出したのがベテラン市議の横井氏だった。

 「みなさん尻込みしている」。横井氏から立候補すると聞かされた支援者は、「他に手を挙げる人はいないのか」と尋ねた際、横井氏がそう答えたと明かす。

 候補者擁立で自民、名古屋民主、公明は終始難航した。選定を本格化した昨夏から総務官僚、大学教授、国会議員、民間人らの名前が浮かんでは消え、今年に入ると、擁立を見送って「不戦敗」とすることも選択肢に入った。

 背景には、「選挙モンスター」と呼ばれる河村氏の選挙の強さがある。市長選最多得票記録を持ち、前回は自民などが支援した対立候補が2倍超の得票差をつけられた。自民ベテラン市議は候補者擁立を「河村氏にぶつかってもらう人を探す『負のチョイス』」と例えた。

 そんな状況が一変したのが、2月に偽造事件に発展した愛知県大村秀章知事へのリコール署名問題。活動を支援した河村氏の責任が問われる中、「対立候補擁立は不可欠」との声が高まり、横井氏の急な擁立につながった。

自民市議に「リコール問題の影響は限定的」との見方も

 横井氏は名古屋市出身で、小…

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