わいせつ動画は「消した、消した」 議会で不適切ヤジか

井岡諒
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 熊本県警の黙秘権侵害などを認め、県に賠償を命じた熊本地裁の判決に控訴する議案が県議会で可決された11日に、議場から不適切なヤジが飛んだとして、山本伸裕議員(共産)は16日、池田和貴議長に対しヤジへの厳重注意と再発防止を求める申し入れをした。

 裁判では、熊本地震の避難所で女児にわいせつな動画を見せたとして逮捕され、熊本家裁が不処分(無罪)とした男性(当時19)が、県警による違法な取り調べがあったとして、県に損害賠償を求めている。

 山本議員によると、11日の県議会で討論中、裁判の経緯について「男性のスマホからはわいせつな動画の閲覧履歴がなく、家庭裁判所では非行事実なしと結論づけられました」と述べたところ、議場から「(動画は)消した、消した」というヤジが飛んだ。発言者は特定できていないという。

 池田議長は「申し入れがあったことは、各会派と無所属の議員に伝え、皆さまで議論してもらいたい。私自身も(ネット中継された議場の)録画を見てみたい」と応じた。

 山本議員は取材に、「ヤジは認定された事実をねじ曲げる印象を与えるものだ。男性の人権や名誉にかかわり、見過ごすわけにはいかない」と話した。(井岡諒)