H3が打ち上げリハーサル 初飛行目指し、本番さながら
【動画】発射台まで移動するH3ロケット=金子淳撮影
新年度の打ち上げを目指して開発中のH3ロケットが17日、鹿児島県の種子島宇宙センターで姿を現し、発射地点まで移動した。2日かけて、機体に液体燃料を入れるなど打ち上げ直前までのリハーサルをする。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)はこの日午前7時ごろから約30分かけ、H3を組み立て棟から発射台までゆっくりと移動させた。今後、電気ケーブルを接続したり、燃料を補充したりして機体や地上設備が順調に作動するかを確認する。エンジン着火直前までのカウントダウンもする。試験終了は18日の予定。
H3は今年度内の初飛行を目指していたが、新型エンジンに亀裂やひびが見つかり、延期された。エンジンは設計を見直し中で、今回のリハーサルでは試験用を搭載した。(小川詩織)