家計の金融資産、最高の1948兆円 株高も押し上げ

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渡辺淳基
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 日本銀行が17日発表した昨年10~12月期の資金循環統計(速報)によると、昨年12月末時点の家計の金融資産残高は前年比2・9%増の計1948兆円で、比較可能な2005年以降で最高だった。昨年6月末以来、3四半期連続で前年を上回っている。外出自粛の影響で消費を控え、手元に多めに現金を確保する傾向が続いている。昨秋以降の株価上昇も資産残高を押し上げた。

 内訳で最も多い「現金・預金」は前年比4・8%増の1056兆円と過去最高を更新。現金と預金を個別にみてもそれぞれ過去最高だった。現金は預金金利が低いため新型コロナの拡大以前から増えていたが、外出の自粛などでATM(現金自動出入機)の利用頻度を減らし、一回あたりに多めに引き出したことも一因となってさらに増加。預金も政府が出した1人10万円の特別定額給付金などの影響で増えた。

 「株式等」は前年比0・7%増の198兆円で残高全体の10・2%を占めた。前年同期を上回るのは4四半期ぶり。新型コロナの感染拡大で株価が急落した昨年3月末時点では前年比15・6%減となっていたが、日経平均株価は昨年11月以降、バブル期以来の高値圏で推移するなど相場が持ち直した影響が出た。「投資信託」も前年比5・1%増の78兆円だった。

 企業が持つ金融資産も12月末時点で1275兆円となり、過去最高を更新した。政府が用意した実質無利子・無担保の融資制度などを利用して金融機関からの借り入れを増やした結果、「現金・預金」が前年比16・6%と大幅に増加した。金融機関の貸し出しも前年比5・4%増の943兆円と、過去最高を更新した。

 一方、12月末時点の国債の…

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