荒川良々の「白昼夢」 それでも生きていく人々

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伊藤綾
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 ひと癖もふた癖もある役も、そんなに癖のないはずの役も、演じれば独特の存在感を放つ。舞台「白昼夢」で荒川良々(よしよし)が演じるのは、社会になじめず引きこもりになった中年男性。そこに安易な希望はなく、それでも生きていく姿がある。

写真・図版
荒川良々さん=篠田英美撮影

 実年齢と同じ47歳になる薫は、30代半ばから12年間、年老いた父親(風間杜夫)と暮らす家に引きこもっている。母親はすでに他界。結婚して家を出ている兄が助けを求めた引きこもりの支援団体の人間が、その家に出入りしている。闇を抱えているのは、引きこもり当事者の薫だけではない。

 薫について、「家族とか血の…

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