三菱電機社長ら役員3人処分 新入社員自殺の労災認定で

内藤尚志
[PR]

 三菱電機は17日、2019年夏の男性新入社員(当時20代)の自殺が労災認定されたことを受け、杉山武史社長ら役員3人を処分したと発表した。杉山社長は4、5月の基本報酬を50%減らす。原田真治常務執行役(人事担当)と藪重洋常務執行役(生産システム担当)は20%減らす。臨時報酬委員会で15日に決めたという。

 三菱電機によると、今回処分された3人は、昨年、基本報酬1カ月分の10~20%を自主返納している。

 男性新入社員の労災認定について遺族側の弁護士は、当時の上司のパワーハラスメントが原因だったと労働基準監督署が判断した可能性が高いと説明している。

 三菱電機は、当時の上司や職場の管理職らについてはすでに処分したとしているが、時期と内容は公表していない。

 三菱電機では心身の健康を害する社員が相次ぎ、労災認定が判明するのは14年12月以降では6人目で、そのうち3人が自殺している。今回の男性新入社員は、19年7月に生産技術センター(兵庫県尼崎市)に配属され、翌月に命を絶った。当時の教育主任から「お前が飛び降りるのにちょうどいい窓あるで、死んどいた方がいいんちゃう?」などと言われたとするメモを残していた。

 三菱電機はこの日、「あらためて亡くなられた方のご冥福を深くお祈り申し上げるとともに、ご遺族の皆さまへ心からお詫びとお悔やみを申し上げます。ご遺族の皆さまに対しては、今後、真摯(しんし)に対応していく所存です」などとするコメントを出した。

    ◇

 情報を送ってください。eメールアドレスt-rodo@asahi.comメールする内藤尚志