専用器に割ったコーチン卵をトロリ…これぞ至極のTKG

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荻野好弘
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 市制50周年を迎える愛知県岩倉市が、ある市民プロジェクトを記念事業に採択した。「新たな名物に」と期待するのは、シンプルなあの一杯。「至極のTKG(卵かけごはん)」だ。

 直径9センチ、深さ4センチほどで、厚みのあるガラス製。石塚硝子(本社・岩倉市)が製造する食器には、手作り陶器のように波打つ縁に注ぎ口がついている。

 「卵1個を割って入れ、箸で混ぜやすいサイズ。ほぼTKG専用です」と、同社市販部の佐々木崇也(みつや)リーダー(51)は説明する。税込み660円。市内のJA愛知北産直センターやネット通販で購入できる。

 東京支店から本社に異動して2年目の2018年、鶏の形をした飾り瓦が通勤中の佐々木さんの目に止まった。看板には「関戸養鶏人工孵化(ふか)場」とある。岩倉市内でも名古屋コーチンが生産されていると知った。

 地元産のコーチンをぜひ自社製品の販売に生かしたい。まず考えたのが、コーチンの肉を使う「ひきずり鍋」だ。でも、ガラスの器で食べるのもどうか。思い浮かんだのが、ブームになっていたTKGだった。

 同僚と定食屋を回り、生卵を入れる器をチェックした。ほとんどがプラスチック製で味気ない。製品化に向け「ぬくもりのある質感」にこだわった。金型ができるまで、1年ほどかかったという。

 器ができたら次は卵。看板を…

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