世界の不適切広告は31億件 米グーグル、AIで検知

サンフランシスコ=尾形聡彦
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 米グーグルは17日、ネット上の不適切な広告の取り締まり状況についての報告書を発表した。同社が2020年に規約違反だとして掲載を阻止したり、削除したりした広告は、世界で31億件に上った。

 グーグルは世界のネット広告市場で3割を占めるとされる最大手。人工知能(AI)を使った自動検知システムで、不適切な広告を削除する精度が向上しているという。20年は新型コロナウイルス関連で、偽りの治療法などの問題広告も目立ったという。20年に掲載を阻止したコロナ関連の広告は、9900万件に上った。

 日本では昨年、グーグル傘下の「ユーチューブ」で体形などのコンプレックスをあおる広告が問題になり、広告の配信停止を求めるネット上の署名が多数集まった。米グーグルで、広告のプライバシーや安全対策で責任者を務める、スコット・スペンサー副社長は朝日新聞の取材に、「悪い広告はさまざまな形態をとる。我々は完璧ではなく、そうした広告を大規模に検知できるよう努力を続けている」と強調した。(サンフランシスコ=尾形聡彦