旭川医大の病床「確保されていた」 コロナ問題で道見解

井上潜
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 旭川医科大学で昨年11月、新型コロナウイルスの患者受け入れを巡り、吉田晃敏学長と古川博之・旭川医大病院長(当時)が対立した問題が、17日の道議会予算特別委員会で取り上げられた。患者受け入れを求めた古川氏に対し、吉田氏は準備が整っていないなどとして許可しなかったとされる。一方、この日の委員会で道の担当者は「(昨年)11月10日時点で病床は確保されていた」と述べた。

 安住太伸道議(自民)の質問に対し、道の担当者は「11月10日に(旭川医大からコロナ患者受け入れのための増床などの)変更届が保健所に出され、病床設置の手続きが完了した」とし、「旭川医大から11月10日時点で報告された即応病床については、確保されていたものと認識している」と述べた。

 旭川市では昨年11月6日、吉田病院でクラスターが発生し、市内の基幹病院が患者の受け入れを協議。旭川医大病院でも1人の受け入れを検討し、古川氏によると、11月8、13日に吉田学長に受け入れの許可を求めたが認められなかったという。

 古川氏は今年1月、学内の会議の内容を漏洩(ろうえい)したなどとして院長職を解任された。古川氏は漏洩を否定している。吉田学長は会見で「古川院長から受け入れの許可を求められた時には、受け入れ態勢は整っていなかった」と説明していた。

 吉田学長をめぐっては、滝川市立病院からの高額報酬や古川院長に対するパワハラ発言の有無などが問題となり、同大の学長選考会議が処分を検討している。(井上潜)