両陛下がオンライン交流 宮城の東日本大震災被災者らと

 天皇、皇后両陛下は17日、東日本大震災から10年の節目にあたり、宮城県気仙沼市と山元町の被災者らとオンラインで交流した。震災後に現地を訪れた両陛下と言葉を交わした被災者もいて、再会を喜んでいた。

 この日、両陛下のお住まいの赤坂御所(東京都港区)とそれぞれの役所がオンラインで結ばれた。天皇陛下は、震災を語り継ぐ活動をしている気仙沼市の中学3年清原理心(りこ)さん(15)に、「語り部になるのは本当に勇気がいったのではないでしょうか」などとねぎらった。両陛下と言葉を交わした清原さんは「お話ができて、私も勇気が湧いた。これからも頑張っていこうという思いを新たにした」。

 同市の鹿折地区で酒店を営む菅原文子さん(71)は、津波で夫と義父母を亡くした。全壊した店舗は震災後、再建させた。「両陛下から『どうぞこれからも活躍してください』とお言葉を頂き、この10年の苦労が報われた思い」と話した。山元町の鈴木弘子さん(78)は2011年6月、県内を訪問した両陛下と接する機会があった。津波で自宅が全壊し、避難中だった。この日、両陛下から「お体にお変わりはないですか、大変でしたね」と言葉をかけられたという。鈴木さんは「皇后陛下と手を握った10年前のことを思い出し、うれしかった」と話した。

 両陛下は震災以降、岩手、宮城、福島の被災3県を3巡し、被災者らと交流を重ねてきた。11年6月には山元町の避難所を訪れた。

 新型コロナの影響で、両陛下と被災3県とのオンライン交流が計画され、今月4日には岩手県の被災者らと交流した。福島県の被災者らとは先月16日に交流する予定だったが、同13日深夜に福島県沖で最大震度6強の地震が発生したため、延期された。