うつぶせ寝で1歳児死亡 認可外保育施設と遺族が和解

米田優人
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 大阪市淀川区の認可外保育施設(閉鎖)で2016年、うつぶせで寝ていた当時1歳の男児が死亡した事故で、両親が施設を運営していた「ベルサンテスタッフ」や元施設長などに計約8700万円の損害賠償を求めた訴訟が17日、大阪地裁で和解した。同社側が両親に損害賠償金として計5千万円を支払うほか、元施設長や保育士らが謝罪することが盛り込まれた。

 訴えていたのは、浅野誠さん(37)と美奈さん(37)。訴状によると、長男の響翔(ひびと)ちゃんは入所初日の16年4月4日、昼寝中にうつぶせで呼吸が止まった状態になり、病院に運ばれたが死亡した。死因は吐いたものがのどに詰まったことによる低酸素血症だった。

 誠さんは和解後に記者会見し、「施設に預けてしまったのは私たち。響翔には『ごめんね』としか言えない」。美奈さんは「私たちと同じように悲しむ遺族を出さないでほしい」と述べた。運営会社は「社長がおらず、本日はコメントできない」とした。

 両親が18年4月に提訴した際は、施設への監督・指導責任を放置したとして大阪市も被告にしたが、市側が遺憾の意を表明し、再発防止策の実現に向けてより一層努力するとする内容で19年12月に和解した。(米田優人)